麻酔科 科長 鬼頭英介

 高知医療センターは平成17年に高知市立市民病院と高知県立中央病院の2つの公立病院が合併して1つの病院となった当時の日本では稀な生い立ちを持つ病院です。7大学の医局から派遣を受けていたため、設立時は混乱もあり、麻酔科にとって厳しい時代もありましたが、現在では高知県の医療の最後の砦としての超急性期病院の役割を果たしています。

 麻酔科専門医の取得に必須の脳神経外科、呼吸器外科、小児外科(新生児を含む)、帝王切開、心臓血管外科の麻酔が十分経験できることはもちろん、肝胆膵外科、食道外科、ダビンチ手術、TAVI、MitraClip、Watchman、腎移植、各科緊急手術と、幅広い症例を経験できます。集中治療専門医、心臓血管麻酔専門医、ペインクリニック専門医等、麻酔関連のすべての専門医資格の取得が可能な環境が揃っていますし、各科との関係も良好で安心して臨床に打ち込めます。学会活動や論文執筆にも力を入れ、海外の学会での発表、英語論文の投稿も積極的に行っています。

 女性の働き方にも力を入れ、個人の希望に応じたオーダーメイドの働き方(当直免除、午前中だけの時短勤務、非常勤等)をスタッフ全員で協力し実現しています。またワークライフバランスを維持するため当直の翌日は休日となっています。その時間を自己研鑽に使うもよし、高知ならではのサーフィンやダイビング、磯釣りにと趣味に生かすもよし、オンとオフの切り替えを意識し、仕事に打ち込める環境の実現をはかっています。

 希望があれば岡山大学麻酔・蘇生学教室での最先端医療の研修、博士号の取得、海外留学の道も開けています。

 当科は若い麻酔科であり、基礎固めが終わったばかりで、まだまだ力が足りません。一人でも多くの仲間になっていただける麻酔科医、また麻酔科医を目指す研修医の先生方を、お待ちしています。

ペインクリニック科 科長 穴山玲子

この度、ペインクリニック科科長を拝命致しました穴山玲子です。長年非常勤医師として麻酔・ペインクリニック業務を担当して参りましたが、前任の青野寛科長の退官に伴い、後を引き継がせて頂くことになりました。
当院は多数の診療科が揃う総合病院・三次救急病院であるため、急性痛から慢性痛まで、あらゆる疾患に付随する疼痛患者の診療機会がございます。また、当院では、近年発達の目覚ましい、超音波併用末梢神経ブロックを幅広く行っております。
高知医療圏においては、一部施設のペインクリニック診療が縮小や閉鎖になる等、患者の受け入れ先が減少していますが、当院は広く外来の門戸を開いて診療を展開しており、症例数・診療内容ともに高知医療圏におけるペインクリニックセンター病院機能を担っていると自負しています。高知県内においてペイクリニック専門医を目指す医師にとっては、当院で研修を受けて頂くことで多彩な疼痛患者の診療・手技を経験することができます。私自身、当院での経験をもとにペインクリニック専門医を取得して今日に至りますが、これからも継続して精進を重ねていくとともに、これまで培ってきた経験を熱意をもって後進に伝え、新たな専門医を養成することを通じて、将来に渡り高知医療圏のペインクリニック診療を支えていきたいと考えています。
ペインクリニックに興味がある医師の皆さんに置かれましては、経験不問 ! 半日研修から受け入れ可能ですので是非ご相談ください。

集中治療科 科長 濱田暁

2022年4月1日に集中治療科長を拝命いたしました濱田暁です。
当院の麻酔科専攻医として麻酔科医人生をスタートした私が、今回、このような大役を仰せつかりまして、責任の重大さに身の引き締まる思いです。
まだまだ若輩者でありますので、力が及ばない部分もあるかと思いますが、当院でこれまで受けた恩を少しでも返せるよう、精進していく所存です。
今後も、専攻医の頃から心がけてきた「安全で苦痛のない周術期管理、集中治療」を患者様に提供できるよう、力を尽くしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

当院は日本専門医機構の集中治療科専門研修施設です。麻酔科医以外にも複数の集中治療専門医を擁し(救命科、放射線科)、麻酔科医はもちろん、他科の先生の研修も随時受け入れていますので、集中治療に興味のある先生、集中治療専門医を目指す先生をお待ちしています。私自身、卒後3年目から当院で研修し、麻酔科専門医、心臓血管麻酔専門医、集中治療専門医を取得し、術中・術後管理、集中治療を学んできました。当院は麻酔、集中治療を学ぶのに最適な環境が揃っていると思います。